「便利だから」と、社員が個人のアカウントで外部のAIに顧客情報や社外秘を入力している——。これは「シャドーAI」と呼ばれ、情報漏洩の典型的なルートです。一方で、リスクを恐れて全面禁止にすると、競合に後れを取ります。本記事では、シャドーAIのリスクと、社内専用のAI環境で「安全に・全社で」AIを活用するための対策と始め方を、ISMS認証取得の千葉発のAI導入支援会社が解説します。
- 「シャドーAI」とは、会社が許可・管理していないAIサービスを社員が個人判断で業務に使う状態で、情報漏洩の典型的なルートになりやすい問題です。
- 全面禁止ではなく、利用ルールの整備と社内専用のAI利用環境を両輪で用意するのが現実的で効果的です。
- 基本は①利用ルール②入力が外部の学習に使われない法人向け/社内専用環境③アクセス制御・ログ管理④研修の4点で、ISMS(ISO/IEC 27001)の考え方をリスクベースで活かせます。
- セキュアAI環境の構築は「デジタル化・AI導入補助金」のセキュリティ対策推進枠等の対象になり得ます(採択・対象は要件により異なります)。
シャドーAIとは?なぜ起きるのか
シャドーAIとは、会社が管理・許可していないAIサービスを、社員が個人判断で業務に使う状態のことです。ChatGPTなどが手軽に使えるようになった今、「ルールがない」「便利で効率が上がる」という理由で、知らないうちに社内に広がります。
悪意がなくても、入力した情報が外部に渡る・学習に使われる可能性があり、顧客情報や機密情報の漏洩につながりかねません。
放置するとどうなる? 3つのリスク
| ① 情報漏洩 | 顧客の個人情報・見積・図面・ソースコードなどを外部AIに入力し、社外へ流出するリスク。 |
|---|---|
| ② コンプライアンス違反 | 個人情報・秘密保持契約(NDA)・各種規程に抵触。取引先からの信頼を損なう恐れ。 |
| ③ 利用がバラバラ・属人化 | 誰が何にどう使っているか把握できず、品質も安全性も管理できない。 |
安全に全社で活用する4つの対策
| ① 利用ルールの整備 | 入力禁止情報(個人情報・機密)の明確化、使ってよい範囲・確認フローを定める。 |
|---|---|
| ② 社内専用AI環境 | 入力データが外部の学習に使われない法人向けプランや、社内に閉じたAI利用環境を用意する。 |
| ③ アクセス制御・ログ | 利用者・権限を管理し、利用ログを残す。退職者の権限整理も含めて統制する。 |
| ④ 教育・定着 | なぜ危険か・どう使うかを研修で共有し、安全な使い方を社内に根づかせる。 |
ISMS認証のノウハウで“守りながら活用”
株式会社MRIは情報セキュリティの国際規格ISMS認証(ISO/IEC 27001)を取得しています。第三者機関が認定した情報管理体制のノウハウを活かし、機密データを守りながら安全にAIを活用できる社内環境の構築をご支援します。サービスの詳細はセキュアAI環境構築・選ばれる理由をご覧ください。
ChatGPTを社内で安全に使うには(社内利用のポイント)
ChatGPTを業務で使うなら、個人情報・顧客データ・社外秘を入力してよいかを明確にし、入力内容が学習に使われない法人向けプランや社内に閉じた環境を用意するのが安全です。プライバシーとセキュリティを両立する具体的な社内ルール例は中小企業のChatGPT活用法|安全に使う社内ルールと使いどころで詳しく解説しています。
失敗しない始め方
| STEP 1 | 実態把握──社内で誰がどんなAIを使っているかを確認する |
|---|---|
| STEP 2 | ルール整備──入力禁止情報・利用範囲・確認フローを最小限から定める |
| STEP 3 | 安全な環境を用意──法人/社内専用のAI利用環境を導入 |
| STEP 4 | 教育・運用──研修で定着させ、ログを見ながら改善 |
生成AIの具体的な使い方・社内ルール例は中小企業のChatGPT活用法|安全に使う社内ルールと使いどころを、導入全体の進め方は中小企業のAI導入、何から始める?失敗しない5ステップもご覧ください。
費用が不安なら補助金も
セキュアなAI環境の構築は、国の「デジタル化・AI導入補助金」(最大450万円・補助額は枠・類型により異なります)の「セキュリティ対策推進枠」等の対象になり得ます。詳しくは千葉の中小企業がAI導入に使える補助金まとめをご覧ください。
よくあるご質問(社内AIのセキュリティ)
シャドーAIとは何ですか?どう対策すればよいですか?
会社が許可・管理していないAIサービスを、社員が個人判断で業務に使う状態を指します。気づかないうちに広がり、機密情報の漏洩につながりかねません。全面禁止より、利用ルールの整備と社内専用のAI利用環境を両輪で用意するのが現実的で効果的です。
社内AIをセキュアにする(セキュアAI環境を作る)には何が必要ですか?
①入力禁止情報と利用範囲を定める利用ルール、②入力データが外部の学習に使われない法人向け/社内専用のAI利用環境、③利用者・権限を管理しログを残すアクセス制御、④研修による定着、の4点が基本です。ルールと環境はセットで整えると効果的です。
ChatGPTを社内で安全に使うにはどうすればよいですか?
個人情報・機密・顧客データの入力可否を明確にし、入力が学習に使われない法人向けプランや社内に閉じた環境を用意するのが安全です。具体的なルール例は中小企業のChatGPT活用法をご参照ください。
ISMSの考え方はAI利用ルールにどう活かせますか?
ISMS(ISO/IEC 27001)は情報資産のリスクを評価し、ルール・体制・記録で統制する枠組みです。AI利用でも「何を入力してよいか」「誰がどう使うか」「ログをどう残すか」をリスクベースで定めることで、守りながら活用できます。当社はISMS認証取得の体制で構築をご支援します。
AIのアクセス制御・ログ管理では具体的に何をしますか?
利用者ごとの権限設定、利用部門・用途の管理、利用ログの記録・点検、退職者の権限整理などを行います。誰が何に使っているかを可視化することで、属人化や無管理の状態を防ぎます。
セキュアAI環境の構築に補助金は使えますか?
国の「デジタル化・AI導入補助金」の「セキュリティ対策推進枠」等の対象になり得ます(採択・対象は要件により異なります)。詳しくは千葉の中小企業がAI導入に使える補助金まとめをご覧ください。
社内のAI利用、どう整える?
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※ 本記事の内容は2026年6月時点の一般的な情報です。各AIサービスのデータ取り扱いは提供元の最新の規約をご確認ください。補助金の要件・締切は各制度の公式サイトをご確認ください。